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シンガーソングライター yoko nagaiのブログ

すべては「好き」という気持ちから Dan Leavers from TOSHIO MATSUURA GROUP

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そして極めつけはこのニュース。私が大好きなDJ 松浦俊夫さんの初の自己名義の作品TOSHIO MATSUURA GROUPのアルバム"LOVEPLAYDANCE"に、私が尊敬してやまない友人でプロデューサーのDan Leaversが参加したことだった。

90年代、日本のクラブミュージックの礎を築いたUnited Future Organizationのことは知っていたし、アルバムも何枚か持っていたけれど、ジェイミーカラムのラジオJazz Riotで松浦俊夫presents HEXを聞いたときから、松浦さんの大ファンになった私。 

松浦さんのラジオTOKYO MOONを聴くようになり、2016年は、5月新木場でのWorldwide Session(ジャイルズピーターソンと共同主宰)、8月江ノ島での夕日と海の音楽会、そしてなんと11月には宇都宮Fudan Cafeと、3度も松浦さんのパーティに足を運ぶ機会に恵まれ、2016年は私にとって松浦俊夫さん一色に染まったような一年だった。

 
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そんな松浦さんが昨年、番組TOKYO MOONでダンのユニットComet Is Comingを流した。ビックリして、とても嬉しくて、ダン本人に伝えたのだけれど、まさかその頃松浦さんがロンドンでダンと出会い、一緒に作品を作っていたなんて! こんなに嬉しいことってあるんだ!驚きももちろんあったけれど、あらためて、人の持つ極めて個人的な「好き」という気持ちって、こんなにも人と人をつないで、新しく作品を生み出すだけの原動力になりえるくらいのものだと知った。 

そして先日、松浦さんはLOVEPLAYDANCEのRELEASE TOURにまた宇都宮を選んで、来てくれた。彼の選曲は一気にその場の空気を変える。流れる曲一つ一つに松浦さんの気持ちが乗っているのが伝わって来る。ライヴで楽器を演奏しているわけではないのに、すごい臨場感を感じる。いつも。 

12インチのアルバムにサインを頂きながら、ダンの友人であることを伝え、10年前にブライトンで出会ったこと、プロデュースしてもらったことを話をし、アルバム"girl”も直接渡すことができた。ああ、ダンとの経験が、まさかこうして新たな実を結ぶことになるなんて。"girl"がこんなきっかけになるなんて。

過去の出来事が未来を切り開いて行く。この舞台って多分私しか立てなかったよな。この感覚、美しすぎる。


よみがえる、あの、ルークの「セレンディピティ」

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Mamas Gunのクリスが、2010年に日本に遊びに来た時、私のクラスメイトだったルーク・シタル・シンのバンドでグラストンベリーフェスティヴァルに出たことを話してくれた。

すごい!でも大きな驚きはなかった。なぜなら当時からルークはソングライターとして頭角を現していたから。 

それでも、その数年後の2014年にMTV Japanでルークのミュージックビデオを偶然観たときは鳥肌が立った。私が当時、教室内で感じていた才能がこんなふうに波紋を呼びどんどん開花して、メディアを介して再びルークと会えた気がして、そしてこの再会の仕方がとっても誇らしくて嬉しかった。すぐにルークに喝采のメッセージを送った。 

しかしこの嬉しさはこれだけでは終わらなかった。ワーナーミュージックのルークのページのプロフィール文で書かれていたこと。ソングライティング科の私たちの先生だったイアン・アーチャー(元スノウ・パトロール)との出会いとなったその場面に私もいたし、そのときのことを、私もとっても鮮明に覚えているから!

忘れもしない、それは10月に始まった学校の月曜日の1限目、最初で最初の授業だった。授業の終わりに、誰か自分の曲を演奏してみない?という先生の呼びかけに、ルークが手を挙げて歌い始めたとき、私はその才能に感銘を受けた。そのときがルークにとっての「セレンディピティ」だったと言う。 

10年前の、歴史的とも言えるあの日のあの時間のことを、自分の日記からじゃなくて、私の母国 日本の音楽レーベルのサイトのプロフィール文から再びよみがえってきたこと。これは、私にとっての「セレンディピティ」である。

元ブライトナー Bonobo Japan tour

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Mamas Gunのライヴの1週後には、Bonoboの日本初単独公演を観に行った。とても奇遇なタイミング。10年前、Bonoboを一緒に観に行ったのはMamas Gunのクリスとだったから! 

Bonoboは現在ニューヨークを拠点にしているらしいけれど、10年前はブライトンに住んでいた。クリスが、ライヴを観に行ったときに、Bonoboと街ですれ違ったことを熱っぽく語ってくれたのを覚えている。
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アルバム"Migration"を引っ提げてのツアー。会場のEX THEATER ROPPONGI、チケットはソールドアウトだった。

10年前ブライトンのクラブAUDIOではDJセットだったが、今回はバンドを引き連れてのワールドツアー。この10年のBonoboの飛躍を肌で感じるステージだった。 

ライヴ中、私にとってのこの10年という時間の流れと相俟って、不思議な気持ちになった。10年前のブライトンは明らかに人生のターニングポイント、マイルストーンと言えるような経験だったのだけれど、それ以前の自分から大きく変わった私が、一巡して再び昔の自分に戻ったような、しかし明らかに新しいシチュエーションでのBonoboの音楽との出会いに自分になったような。 

上手く言えないけれど、、、私が大好きな映画BACK TO THE FUTUREのような感じでした。あの作品が出たときの「現代」だった80年代でさえも、今観ると過去の懐かしい気持ちにさせられる。つまり作品と観る者の時間感覚がどんどん開いていき、関係性が変わっていくという不思議な作品。 

今年に入って、私にとってのブライトンという過去の経験が、ただ懐かしいものというだけでなく、全く新しい意味合いを持って生き返ってきたような出来事が続いている。

クリスの夢が叶った日 Mamas Gun Japan tour

  • この2月は嬉しいことが続きました。ブライトン時代の友人でドラマーのChris Boot(クリス・ブート)くんから連絡があり、「日本にツアーに行くよ!」とのこと。聞くと、なんとあのイギリス発70'sソウルのテイストや息吹を再び現代に呼び込んだバンド、Mamas Gunのメンバーに加入してのツアーとのこと!! FullSizeRender
これは絶対に観に行くしかない!そして夢のようなBillboard Tokyoでのステージ。繊細でキレのある、あのクリスのドラムの音、ダイナミックなのにとってもリラックス&レイドバックした姿を客席から観ることができることの幸せを感じて感無量だった。

Mamas Gunの楽曲はとってもキャッチーでメロディアスで、フロントマンであるアンディ・プラッツのソングライティングの才能がキラリと光るものばかりだった。アンコールには、メンバー全員で楽器を持たずに美しいハーモニーで歌ってくれたのが印象的。

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今回の来日公演でSpotifyがMamas Gunにインタビューをし、お気に入りの楽曲を紹介する記事を読んだ。そこにクリスがブライトンへ引っ越したのはTru Thoughtsの環境に近づけるからだったとあって嬉しくなった。

私がイギリスに行ったのは2007年。10年が経った。ブライトンに行って間もなくレーベルTru Thoughtsを知り、学校では沢山の人達がいる中、やはり音楽の趣味が似ている人とはすぐにつながるもので、学校に入ってすぐにクリスと出会った。のちに私はオーナーのRob Luisと話す機会もあったし、クリスと一緒にBonoboを観に行った。好きな音楽が、自分の暮らす環境で生まれているという臨場感。

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クリスが2010年、卒業旅行で初来日したとき、「次に日本に来る時はツアーで来るよ!」と言っていた言葉を忘れない。7年越しの夢が叶ったことに友人としての祝福の気持ち、そしてBillboard Tokyoというクールな場所で、彼のステージを観られるという至福のとき。何物も代えられない私の財産なのである!

ご報告

みなさまにご報告があります。

結婚しました!

これから私の音楽の旅に夫が登場することがあるかもしれません。どうぞよろしく!

2017年9月吉日
yoko nagai
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